会員コーナー

会員の皆様、同窓生のみなさまからの寄稿です。


久保田 紀彦さん(60期-8組)                   ―福井大学名誉教授(医学部脳脊髄神経外科)より        認知症の予防 夜編

同窓生の皆さまへ

「認知症予防の心構え」夜編をお届けします。

 

「認知症の予防」に関し、反響のメールのほか同期会においてご意見や謝辞を沢山頂きました。

沢山の方々が読んでおられることがわかりました。

ありがとうございました。

 

私の意見が多くの方の人生に役立っていることは、望外の喜びです。

「夜編」もどうぞよろしく。 

             久保田 紀彦(60期・8組) 2016.05.24


認知症の予防 夜編

(1)Dinnerは楽しいひと時にしよう。

 1.ゆっくり時間をかけて飲食しよう。

 2.飲酒はビール1缶(350ml)、冷酒やワインは90ml

ウィスキーは40mlまでとする。

 3.肉食には沢山の野菜をオイル無しで食べよう。

 4.魚は青みを優先しよう。

 5.塩分は控えめにとろう。

 6.ひとり者はコンビニより料理屋の弁当にしよう。

 7.宴会時の飲食は控えめにしよう。

(2)入浴

 1.毎日入浴し、一日の疲れを癒やそう。

 2.湯の温度は摂氏40度位がよい。

 3.柚子湯がよい。 生姜湯は肌を傷める。

 4.洗髪は少量のシャンプーでサッと洗おう。

 5 全身は手のひらに少量の石鹸でサット洗う。

 6.髪の乾燥にドライヤーを少しだけ使う。

 7.タオルは毎日替えよう。

 8.冬季は脱衣場、風呂場、浴槽の温度差に注意。

   血圧は寒いと高く、熱いと低くなる。

 9.汗ふきはサットする。

(3)夜間のwalkingは蛍光発色付き衣服を着る。

(4)書斎のデスクには何も置かないように整理する。

(5)寝まきは3日に一回は交換しよう。

(6)就寝時は午前様にならぬようにしよう。

(7)就寝前の読書、テレビは控えめにしよう。

(8)室内湿度50%以下では加湿器を使おう。

(9)一日の記録を箇条書きにして記載しよう。

   よかった事を3つ、失敗点も記載しよう。

10)その日の書類は、その日にファイルに入れる。

11)睡眠薬はできるだけ使わない。 中途覚醒時には、

少量の超短時間有効の睡眠薬服用は効果あり。

 

解説

 

(1)  夕食は一日の最もくつろぐ楽しい時である。

食事の内容は健康状態を反映し、特にアルコール類の過量

摂取は成人病になる。 

(2)  入浴は健康によいが、冬期には温度管理が大切である。

高血圧や心臓病の持病のある人は特に注意する。 

(3)  夜間の散歩は場所を選ばないと危険である。 

(4)  寝る前に書類・本などを整理してから就寝しよう。 

(5)  寝具・寝まきは清潔にしておこう。 

(6)  睡眠時間を6時間位にする生活リズムをつくろう。 

(7)  就寝前に根気のいる仕事は不眠を誘発する。 

(8)  室内湿度の保持は皮膚乾燥、上気道炎の予防に欠かせない。

    毎日湿度計でチェックしよう。 

(9) 毎日の出来事で良かったことを箇条書きで書き残そう。

反省点も記載しよう。 

(10)  当日の書類整理をその日にする習慣をつけよう。

11) 睡眠薬を使わなければ眠れないのは、体や頭を充分使って

いない証拠である。体が疲れきって眠れるように努力しよう。


久保田 紀彦さん(60期-8組)                   ―福井大学名誉教授(医学部脳脊髄神経外科)より        認知症の予防 昼編

同窓生の皆さまへ

「認知症予防の心構え」昼編をお届けします。

この内容は仕事を続けておられる人向けに書きました。

各種行事への参加、旅行、買い物など外出時に当てはまる事項です。

参考にしてください。 

             久保田 紀彦(60期・8組) 2016.05.07


認知症の予防 昼編

(1)職場では掃除のおばさんに声かけしよう。

(2)ElevatorEscalatorは使わない。

(3)仲間に機嫌よく挨拶しよう。

(4)一日の行動計画をたてよう。

(5)机上の書類、郵便物を点検しよう。

(6)仕事道具を点検しよう。

(7)マスクを装着しよう。

(8)仕事着は常に清潔にしよう。

(9)仕事はテンポよく、無理なくノルマをこなそう。

(10)昼食は軽めに摂ろう。

(11)昼休みはゆっくりと休養しよう。

(12)職場への行き帰りには細心の注意をしよう。

 

解説

(1) 掃除人は職場の縁の下であり、人をよく見ている。

(2) 可能な限り階段を使用しよう。滑りにくい溝が深い底の靴を使用しよう。

(3) 率先して仲間に挨拶するように心がけよう。

(4) 仕事の準備は入念にしよう。

(5) 書類や郵便物は取捨選択を即座にする。 大切な書類や手紙は必ずファイルに差し込もう。書類の積み重ねは資料として役立たない。

(6) 道具を使う仕事人は、道具が生命線である。入念に準備を怠らないこと。

(7) マスク装着は、職場環境によるが、風邪の流行期などに配慮する。

外出時に風邪に罹れば、家に持ち込む。

(8) 仕事着の着用時は、その日の仕事に対する心構えを惹起する時であり、

清潔を保とう。

(9) 仕事は年齢に応じてテンポをつくり、無理のない程度にノルマをこなそう。

(10) 痩せなければいけない人や肥満の人は、できれば昼飯は抜く

        空腹を満たしたければ、野菜・海藻・水分を中心に食事しよう。

(11)午後の仕事の効率化のために、無理のない休息を。

(12)外に出ればすぐに危険物に出くわすこの頃である。

車でも徒歩と電車・バスでも細心の注意で行動しよう。



久保田 紀彦さん(60期-8組)                   ―福井大学名誉教授(医学部脳脊髄神経外科)より        認知症の予防 朝編

 「認知症予防の心構え」について、同窓生に配信してください。

 これは、「生活の基本」を提言したものです。

  長いと読みづらいので、朝編、昼編、夜編の3回に分けて配信します。

  私の以前からの考えを、自分の生活と患者の行動分析から出した提言で、

どなたさまの質問でも、何でもお答えいたします。

                                                          久保田 紀彦  2016.04.28


序文:皆さんの日常生活を基本に立ち返ってチェックしてみてください。認知症に

     なる前にしておかなければならないことです。以下のことを毎日励行されて

     いれば大丈夫です。 

認知症の予防 朝編

(1)早起きを励行しよう。

(2)Bed Makingをしよう。

(3)起きたら寝巻きをすぐに着替えよう。

(4)家族に朝の挨拶をしよう。

(5)先祖や両親の位牌に拝もう。

(6)朝食前に軽い運動をしよう。

(7)石鹸で顔を洗わない習慣をつけよう。

(8)朝食は充分に摂ろう。

(9)食後にすぐ歯を磨こう。

(10)食後に短時間で排便をスムーズに行なおう。

(11)外出時の服装はT...を考えよう。

(12)持ち物の点検をしよう。

(13)靴を磨こう。

(14)外出時の挨拶をしよう。

(15)交通手段の点検をしよう。

(16)近所のひとに挨拶をしよう。

 

解説 

(1)朝早いと外気が綺麗で気持ちがよい。太陽が昇る景色を見ると清々しくなる。(2)自分が寝た場所はすぐに整頓しよう。枕覆いのタオルは毎日変えよう。ベッド

      カバーや布団を整えよう。毎日ベッドカバーを取り換えを勧める人がいる。(3)寝巻のまま朝食する習慣はけじめができていない。

(4)家族に朝の挨拶をしよう。コミュ二ケーションのはじまりである。

(5)現在の自分が無事であることを両親に感謝しよう。家内安全、夫婦円満、

      皆仲良 く、交通安全、健康維持、願い事が叶いますようにと毎日祈ろう。

(6)食前の運動は20分以上運動しよう。室内ストレッチは天候に左右されず

      長続きする。 

(7)石鹸は肌の汚れを落とすが、肌を傷つける。とくに眼に入ると炎症を起こす。

      水だけで洗顔しよう。

(8)一日のエネルギーの基となる朝食はバランスよく、しっかり食べよう。

(9)食後にすぐ歯磨きしよう。超音波歯磨機(通常の歯磨きの10倍の食物残渣

      除去可能)を使用しよう。

(10)排便は健康のバロメーターである。下剤なしに11回朝食後に円滑にできれば、

   健康の証拠である。

(11)外出時には、時、場所、機会に適合する服装を選び、若作りに努力しよう。

(12)仕事道具や休憩時間用の書物、日用品などの点検をしよう。

(13)靴は身だしなみの基本である。毎日磨こう。

(14)外出時に挨拶を忘れずに。できればタッチで。

(15)交通手段を選択する準備をしよう。車通勤にはカード類や燃料、タイヤ圧の

      チェックをしよう。

(16)隣人に会ったらこちらから挨拶しよう。